メガネのオタク vs VR

 こんちは~!

Oculus Quest2が発売され、無事今年もVR元年を迎えましたね(1年ぶり4回目)。

オタクの皆さんはもちろんQuest2買いましたよね?

買うべきですよ!本当に!

 

 

 

メガネ vs VR

VR自体はとても良いもので素直にオススメできるのですが、残念ながら1つ、大きな欠点があります。

 

メガネ問題です。

 

オタクの9割は目が悪く(偏見)メガネ、もしくはコンタクトレンズを着用している方は多いでしょう。

HMD焦点距離は2m程度の距離にあると言われています。*1

つまり、2m先の小さい文字が読みづらいオタクはHMDを被っているときでも何らかの手段で視力を矯正しなければいけません。

僕はそこまで強くありませんが目が悪く*2、遊べなくはないですが裸眼でHMDを被ると文字がぼやけ、なかなか不快です。

 

しかし、HMDをつけながらメガネをかけるのは厄介です。

普段はメガネで過ごしているので、VRで遊ぶためだけにコンタクトを装着するのはあまりにも面倒で、コスパも最悪です。

 

というわけで、以下は僕とHMDとの戦いの記録です。

 

 

 

メガネを装着したままHMDを被ってみる

Quest2には眼鏡スペーサーなるものが入っていたりしますが、僕が使っているのはOculus Rift CV1。

CV1は途中でフェイスパッドが変わっているらしく*3、随分遅めに買った僕のは薄めのクッションです。

クッションが薄いため*4、メガネをつけたまま被るのは不可能でした。

無理やり被ろうとするとレンズとレンズが接触する上、メガネのツルが顔を圧迫してきます。

恐らくCV1じゃなくてもツルが顔を粉砕してこようとするのは変わらないと思います。

そもそもレンズが接触するので、メガネをつけたまま被るのは諦めました。

 

 

水中マスク用レンズを試す

リーフツアラーから出ている水中マスク用の度付きレンズというものがあります。

Amazon | リーフツアラー(REEF TOURER) シュノーケル 度付き レンズ 水中マスク用 フレーム×1個 レンズ×2枚 セット ライトグレー RA0509 | REEFTOURER(リーフツアラー) | マスク

 

調べると結構オススメされているもので、これをゴーグルの中に固定するやり方があります。

しかしクッションが薄いせいか、おでこにフレームが刺さります。

VRカバーを新しく買うことも考えたのですが、時既に遅し。

既に後継機が出ていて、生産が終了しているRift CV1用のフェイスカバーはどこにも見当たりませんでした。

おでこに刺さるだけならまだしも、そのせいで縦方向の焦点があまりにも合わせづらく、固定も不安定です。

断念。

 

スポンジでメガネを固定する

ゴーグルの中に薄く切ったスポンジを固定し、ツルを外したメガネをスポンジで固定する作戦です。

レンズ同士のクリアランスに気をつける必要がある上、上手くやらないと被っている間にレンズが擦る可能性があります。

しっかり固定しようとすると鼻あてが強く押し付けられて痕がつきましたが、少なくとも今までのような痛みはなく、市販品のメガネなので視界もクリアです。

完全にこれで解決だと思っていました。

 

リアランスを見誤るまでは…

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完全にやらかしました。

Riftの方は写真を撮っていないのですが、メガネ中央近くの白い傷を見ると傷の大体の大きさがわかると思います。

幸い、Riftを装着していてもそこまで気にならないような見え方だったのですが、スポンジ固定法は一回やめました。

 

傷をどうにかする

どうにかして直せないか調べていると、既に先駆者がいました。

Groovy Clutch: Oculus Rift CV1 のレンズを磨く

 

どうやらコンパウンドで磨いてもいいらしく、とりあえずハセガワのコンパウンドとコーティングポリマーを注文しました。

傷の大きさが大きさなので、本来は0.012ミクロンのコンパウンドより0.2ミクロンのもので磨くべきではあったのですが、面倒だったためとにかく磨くことで解決しようとしました。

貼ったブログでは数分で傷が消えていますが、大きめの傷に対して最初から0.012ミクロンのもので磨いたのでかなり時間がかかりました。30分ぐらい格闘していた記憶があります。

結果としては大成功でした。

恐らくどのVRゴーグルにも使えると思います。たぶん……。

自己責任でお願いします。

 

3Dプリンターでアダプタを作る

同じブログに完璧な解決が書いてありました。

Groovy Clutch: Oculus Rift CV1 メガネ対策

 

3Dプリント用のデータを使ってアダプタを作り、メガネのレンズをはめ込む手段です。

3Dプリント用のデータは

Oculus Rift CV1 Prescription Lens Adapter by jegstad - Thingiverse

ここからダウンロード。

 

データが2つあったので、とりあえず両方ダウンロードしてDMM.makeに投げました。

DMM.makeは3Dモデルを投げるとお見積りを出してくれます。

旧版の43mmLensAdapter.stlが2300円。

新しくできたRiftLensAdapter_snapfit_v20.stlが2299円でした。

2018年に3Dモデルを更新したらしく、2017年の記事である上記ブログよりほんのちょっと高めです。

新しくできたほうのRiftLensAdapter_snapfit_v20.stlをナイロン ナチュラルで注文。

注文してからちょうど一週間で届きました。

 

同時にZenniでメガネも注文します。

Black Round Glasses #550021

注文したときのメールには17-28日後に到着するよ!って書いてあったのに2日後に発送連絡、それから更に2日後には不在票が入っていました。

あまりにも速すぎる配達です。

 

 届いたアダプターがこちら。

3Dプリンターで出来あがったものを見るのは初めてです。

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予想よりかなりしっかりしていました。

これをまず油性ペンで黒く塗り、その後にレンズをはめます。

塗らなくても問題はありませんが、装着後に視界に白いものが若干入ることになります。

適当でいいので顔側と内側は塗っておきます。

 レンズをはめ、動画を参考にしながら*5セットします。

 

レンズ間のクリアランスも完璧です。

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完全にこの位置で固定されるのでレンズが接触する心配もなく、顔にも触れません。

 

最初っからこれを見つけられていたら…!

レンズが傷ついちゃってもありえない深さの傷じゃない限りはコンパウンドで消せる知見を得れたので良しとします……。

 

最後に

3Dプリンター用のデータは探せば色んなVR機器用のものが出てきます。

変なこと試すより先にちゃちゃっと3Dプリンターで出力するのがいいと思います!本当に!

*1:https://www.moguravr.com/oculus-half-dome-vr/

*2:度数で言うと-1.75

*3:どっかで見た記憶があるんですがどこで見たか忘れました。確実ではないです。

*4:クッションが薄いのはレンズに顔が近づく為、視野角が広めに取れるというというメリットがあります。

*5:

youtu.be